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事務所レイアウト・素材・エリア計画|オフィスデザインの成功ポイントと設計事務所の選び方

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事務所レイアウト・素材・エリア計画|オフィスデザインの成功ポイントと設計事務所の選び方

部門連携と生産性を高める、働きやすい事務所づくりの進め方

部門連携と生産性を高める、働きやすい事務所づくりの進め方

事務所の移転や改修を検討する企業にとって、オフィスデザインは単なる内装刷新ではありません。
働き方の改善、コミュニケーションの質の向上、生産性の強化といった経営課題に直結するテーマです。

しかし、デスクの配置や色彩を変えるだけでは、目に見える改善にはつながりません。多くの企業がオフィスデザインでつまずく背景には、設計の視点だけでなく、依頼する会社との関係性の築き方が大きく影響しています。

オフィスデザインには、

  • 動線(人・情報の流れ)を捉えたレイアウト

  • 働く目的に合わせたゾーニング(エリア計画)

  • 快適性・耐久性を左右する素材選定

という3つの視点を組み合わせた、総合的な判断が欠かせません。

オフィスは、使い続けながら徐々に更新されていく空間です。
部署の成長や働き方の変化に応じてレイアウトは調整されるため、
初期段階から「変化を許容できる余白」を仕込めるかどうかが、将来的な運用コストや使い勝手を左右します。

この記事では、

  • 部門連携を強化するエリア計画(ゾーニング)

  • 生産性を高めるレイアウト(動線計画)の基本

  • 快適性とコストを両立する素材選定

  • 設計事務所を選ぶ際のポイント

  • PODAの実例紹介

を軸に、事務所づくりとオフィスデザインの考え方を整理して解説します。

会社のデザインと業務の効率化を両立させるオフィスデザイン|PODA

人の動きを視覚化するオフィスデザイン

事務所のレイアウト、素材の選定、エリア計画は別々のテーマに見えますが、実際には従業員の働き方を支えるひとつの"「環境装置」"として連動しています。

 

PODAは、「機能」だけでなく「時間」や「活動の変化」を見据えて空間を考えます。

  • 時間とともに変化する自然光の制御

  • 滞留と移動のバランスに基づく動線

  • 立ち話が生まれる距離感

  • 集中を阻害しない視線の抜き方

  • 開放感を生み出す明暗の変化

 

空間と時間の両面から働き方を捉えることで、
「人の動きをデザインする」という発想が、具体的な設計として機能しはじめます。

PODAのアプローチ

PODAは、構造・用途・光環境・素材・外部環境を重ね合わせる重層的な環境設計を基本としています。
レイアウトやゾーニングも、働く人の行動と視線の流れを整理しながら、設計者の判断として組み立てています。

後述の事例でも触れますが、
作業シーンに応じた視線の抜け、素材の質感、緑化、自然光の調整は、
最終的に組織全体の生産性や、事務所の居心地に大きく影響します。

部門連携を高める空間レイアウト|「何をどこで行うか」を決めるゾーニングの基本

ゾーニングは「働きやすさの骨格」となる

部門連携を強化したい会社が最初に取り組むべきは、
用途に応じて空間を大まかに区分するゾーニングです。

従業員の活動や接客、休憩といったエリアごとの性格を整理し、役割を明確にすることで、
動線のムダや騒音、セキュリティ面の課題を抑制できます。

エリア別 オフィスデザインを変える工夫例

コラボレーションエリア

 

円形テーブルや可動什器、回遊動線を取り入れ、「立ち話から短時間の打ち合わせ」まで柔軟に運用します。
移動しやすく視認性の高い配置とすることで、自然な会話を促します。

リフレッシュエリア

 

自然光・植栽・木質素材を基調に、色調を抑えた静的ゾーンとします。
適度な視線の抜けと柔らかな光により、短時間でも気分転換しやすいエリアになります。

緑・光を取り込むメリット

後述の「笹目の作業場」の事例のように、
緑化と自然光の導入は、快適で健康的な作業環境の維持に大きく貢献します。

自宅でのリモートワークと比べても、
「会社で働くほうが心地よい」と感じられる環境をつくることが理想です。

成功の秘訣:「コミュニケーションハブ」の導入

連携が必要な部署同士の間に、
軽い打合せや立ち話ができる小さなスペースを設けることで、情報共有の質は大きく変わります。


視認性の高い位置や主要動線の合流点、あるいは可動什器で緩やかに囲われた場所に配置することで、
コミュニケーションはより自然に生まれます。

生産性を高める事務所レイアウト|動線計画を軸にした3ステップ

人・情報の流れをレイアウトに取り込む

レイアウトとは、単なる机の配置ではなく、
人・情報・視線の流れを統合したエリア配置です。

動線が長い、行き止まりが多い、滞留が生じるといった状態は、
そのまま生産性のロスにつながります。

スキップフロアをヒントに

「多層的レイヤー構成」の発想は、後述の事例「笹目の作業場」のオフィス階でも導入されました。

生産性を高める事務所レイアウト|動線計画を軸にした3ステップ
  • 視線の高さを変える

  • 天井高さに抑揚をつける

  • わずかな段差で用途を切り替える

  • 光の向きや強度を調整する

高低差によって空間を緩やかに仕切ることで、
生産性の向上や気分転換につながります。

レイアウト検討の3ステップ

  1. エリアごとの関係性を可視化

  2. 動線とゾーニングの決定

  3. 固定壁に頼らず、静的ゾーンと動的ゾーンを柔軟に確保


 

素材で決まる快適性とコスト|長く使える素材選びの基本

素材は“働き方の質”を変える

会社にとっての素材は、見た目だけでなく、快適性や作業効率、身体感覚に直結する重要な要素です。


半透明素材は「柔らかな境界」をつくり、光を拡散させたり圧迫感を軽減します。
素材同士の明暗やコントラストといった視覚効果に加え、触り心地が良く安全な素材を選ぶことで、
ストレスの少ないオフィス環境が整います。

床材・壁材の特徴

床材

 

  • メンテナンス性

  • 部分交換のしやすさ

  • 質感(フローリング・セメント系素材)

  • 吸音性(タイルカーペット)

壁材

  • 変更が容易な素材と、質感にこだわる素材の組み合わせ

  • オフィス空間のイメージ刷新に有効

  • 低VOC素材、特にF☆☆☆☆の使用は必須

長期目線で素材を選ぶ

素材選びは「節約」ではなく、快適性と資産価値を守るための投資です。
初期費用の低さだけで選ぶと、数年後の張り替えで割高になるケースも少なくありません。

PODAの実例紹介|働く場に活かせるアプローチ

事例:笹目の作業場(埼玉県戸田市)

事例:笹目の作業場(埼玉県戸田市)
  • ポリカーボネート複層板+木製マリオンによる外皮の多層構成

  • 自然光が柔らかく入り、内部の視線が段階的に抜ける空間

  • スキップフロアによる半階ずれと植栽レイヤーが重なる構図

  • PODA撮影写真を使用(笹目の作業場)

用途:1階:倉庫、作業場/2階:オフィス/3階:リフレッシュエリア
(※事務所環境改善のヒントが多数)

スキップフロア構成と、透過性の異なる複数のポリカーボネート複層板+木製マリオンを組み合わせた外皮により、
「全体を柔らかい自然光で満たす“低コスト採光カーテンウォール」を実現しています。
2・3階のオフィスフロアでは、

  • バルコニーの植栽が日射を調整

  • ポリカーボネートが外部環境を柔らかく拡散

  • 半階ずれた断面計画により視線を遠くまで導く

といった要素が、
集中 → 交流 → リフレッシュの切り替えをスムーズにする「働きやすい事務所環境」を生み出しています。

植栽は単なる「いやし」にとどまらず、
日射の緩和や空調負荷の軽減、心理的な安心感にもつながっています。

オフィスデザインにおける“緑化の導入効果”を示す事例です。

【Q&A】事務所づくりとオフィス設計でよくある質問

Q1:ゾーニングとレイアウトは、どう違うのですか?どちらを先に考えるべきでしょうか?

A:ゾーニングは「何をどこで行うか」という機能の配置を決める工程で、レイアウトは「人や情報、視線がどう流れるか」という動線や視線の設計を担います。PODAではまずゾーニングによって空間の意味を定義し、その上でレイアウトによって流れとリズムを整える、という順序で計画しています。

Q2:会社の規模や働き方によって、ゾーニングやレイアウトの考え方は変わりますか?

A:はい、大きく変わります。少人数の会社では一体的な空間構成が有効な場合もありますが、人数や部門が増えるにつれて、機能の分離と動線の整理が不可欠になります。リモートワークの比率や来客の有無など、会社ごとの運用条件そのものが、ゾーニングとレイアウトの前提条件になります。

Q3:素材はデザイン性とコストのどちらを優先して考えるべきですか?

A:どちらか一方ではなく、使用環境・耐久性・更新頻度・身体への影響まで含めて総合的に判断する必要があります。PODAでは、素材を「表層の仕上げ」ではなく、働き方の質を支える環境装置の一部として捉え、長期的な視点から選定しています。

オフィスデザインの相談はPODAへ──
会社と空間の課題を、ともに解きほぐす設計パートナー

Hideki Tamura
田村 秀規 / HIDEKI TAMURA

代表 / 一級建築士

1990   法政大学工学部建築学科修了
      
B.E. in Architecture, Hosei University

​1992     コロンビア大学大学院  

    建築・都市計画・歴史保存学部修士課程修了

       Graduate School of Architecture,

       Plannning and Preservation

       Columbia University

​1994   Reiser + Umemoto, RUR New York

​94-98    Arakawa + Madeline Gins, New York

​2003      PODA 開設

              Established PODA

05-17    法政大学非常勤講師

       Adjunct Lecturer, Hosei University
2002– 日本工学院専門学校 非常勤講師
      
Adjunct Lecturer, Nippon Engineering College

2011– 京都芸術大学 非常勤講師
       Adjunct Lecturer, Kyoto University of the Arts

OFFICE

PODA一級建築士事務所

東京都知事登録49321

開設: 2003年3月

PODA (Registered Office, Tokyo)

Established in March 2003

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ADDRESS

151-0051 東京都渋谷区

千駄ヶ谷1-2-1-403

1-2-1-403 Sendagaya

Shibuya-ku Tokyo 151-0051 Japan

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